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借金返済を任意整理で楽にする!その特徴やコツは?

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任意整理とは?

任意整理は債務整理手続きの一つです。
裁判所に申立を行うのではなく、債権者と任意交渉を行っていくという特徴があります。

分割払いができる

借金返済を滞納すると一括請求が来ることがあります。
滞納している状況で一括請求が来ても応じられないことの方が多いです。しかし任意整理が成立すれば分割払いに応じてもらえます。

将来利息が免除される

さらに将来利息の支払まで免除されるのです。
高金利で借金していた場合は免除分の利息だけでも大きいです。

一部の債権者だけ外せる

その他にも一部の債権者だけ外して任意整理できるというメリットもあります。自動車ローンを組んでおり、自動車がないと困るという場合はその債権者だけ外して任意整理すれば良いのです。ただし、外した債権者からの借金は任意整理対象外になるという点には注意して下さい。それ以外の借金が減れば、その後の返済は続けられるという場合なら大丈夫です。

分割払いの期間は?

任意整理成立後の分割払い期間は3年が基本となっています。その間に借金返済を完了させれば、悩みは解決となります。任意整理成立後の分割払いが困難にならないように注意して下さい。返済に遅れが生じると、和解内容が見直しされることがあります。

過払い金とは?

高金利で借金していたという方は過払い金が発生している可能性があります。

過払い金とは利息制限法で定めている上限以上の利息分のことをいいます。利息制限法の上限利息は次のようになっています。

  • 借金10万円未満の場合は年20%
  • 借金10万円以上100万円未満の場合は年18%
  • 借金100万円以上の場合は年15%

つまり年20%以上は過払い金ということです。

グレーゾーン金利

以前の消費者金融ではグレーゾーン金利と呼ばれる高金利で貸していました。

グレーゾーン金利とは利息制限法以上、出資法以下の金利のことをいいます。出資法では年29.2%が上限となっていたのです。そのため25%を超えるような金利を設定する消費者金融が良く見られました。

ところが出資法の改正により、グレーゾーン金利は事実上撤廃となったのです。過払い金が発生している場合は返還請求すれば取り戻すことが可能です。

10年の時効がある

10年という時効があるという点には注意が必要です。

多くの消費者金融が平成19年頃に金利の見直しを行っています。そのため平成19年以降から取引しているという方は過払い金の発生は少なくなっています。

ブラックリストに掲載される?

債務整理する時に気になるのがブラックリストの存在です。

ブラックリストとは信用情報機関が収集している個人信用情報に記載される事故情報のことをいいます。事故情報があるとローンの審査に通らなくなるため、ブラックリストと呼ばれているのです。クレジットカードの入会審査も厳しくなるために作成できません。

日本には次の信用情報機関があります。

  • 株式会社日本信用情報機構JICC
  • 株式会社シーアイシーCIC
  • 全国銀行個人信用情報センターKSC

このうち任意整理を行った時に事故情報として記載されるのがJICCです。JICCにて記載された時の期間は5年となっています。

過払い金の返還請求でもブラックリストに掲載される?

過払い金の返還請求では事情が変わってきます。

完済済みの状態で過払い金返還請求を行えば、ブラックリストには掲載されません。しかしまだ返済中の状態で過払い金返還請求を行うと、一時的にブラックリストに掲載されるのです。過払い金の返還手続き後は削除されるものの、その間にクレジットカードの更新が来るとできないことがあります。

任意整理する時に重要となる過払い金

任意整理成立後の分割払いを楽にするコツとなっているのが過払い金の存在です。任意整理では大幅な借金減額までは期待できません。しかし大きな過払い金が発生している場合は大幅に減額されることがあるのです。自己破産しかないと考えている方でも、過払い金の返還で自己破産しなくても済むことがあります。

債務整理を弁護士または司法書士に依頼した場合は報酬の支払が発生します。しかし過払い金から報酬が賄えることがあるのです。そのため任意整理の手続きを始める前に過払い金が発生しているかどうか調べることが重要となっています。

過払い金の調べ方

過払い金が発生しているかどうか調べたい時は過去に借金していた消費者金融に取引履歴の開示を請求します。請求方法は消費者金融に電話し、取引履歴が欲しいと伝えるだけです。消費者金融のホームページに記載されている電話番号にかけてみて下さい。

請求してから自宅に届くまでの期間は1週間から10日ほどかかります。中には1か月以上かかる消費者金融もあるため、早めに請求した方が良いです。この取引履歴には引き直し計算されていないものが多くなっています。そのため取引履歴が届いた後に引き直し計算することが必要です。

引き直し計算済みの取引履歴でも消費者金融側の立場に立ったものである可能性があります。顧客側の立場に立ったものが必要なため、結局引き直し計算が必要となります。

ネット上に配布されている計算ソフトの使用がおすすめです。債務整理を弁護士または司法書士に依頼している場合は代わりに行ってもらえます。

任意整理の依頼ができる事務所

任意整理は裁判所を通さないため、他の債務整理手続きよりも比較的簡単です。しかし債権者を相手にする交渉は中々難しいです。任意整理はあくまでも任意で交渉を行うため、債権者が応じないと成立しないことがあるのです。

弁護士または司法書士に依頼するのがスムーズな任意整理のコツとなっています。しかしほとんどの方が初めての債務整理のため、どの事務所に依頼して良いのか分かりません。

そこで任意整理の依頼ができる事務所をこれから紹介していきます。

アディーレ法律事務所

テレビコマーシャルを流しており、全国的に有名なのがアディーレ法律事務所です。全国に支店がある大手法律事務所のため、最寄りの支店に出かけてみて下さい。任意整理の費用には相談料と着手金と報酬金と大まかに分けて3種類あります。

また、アディーレ法律事務所では債務整理の相談なら何回でも無料です。通常30分5,000円の相談料がかからないため、理解できるまで料金を気にせずに相談することが可能です。

着手金は債権者1社当たり4.32万円、過払い金が見込める場合は1.08万円となります。報酬金は解決報酬金1.08万円、プラス経済的な利益から10.8%となっています。

アヴァンス法務事務所

アヴァンス法務事務所には新宿支店と大阪支店があります。どちらの支店にも認定司法書士が在籍しています。こちらの事務所には任意整理の費用が分かりやすいのがメリットです。

減額報酬や和解成功報酬というものは無く、債権者1社当たり5万円という料金体系になっています。過払い金の発生がある場合は成功報酬が発生します。

はたの法務事務所

はたの法務事務所は司法書士歴35年、経験豊富な専門家が対応しています。過払い金の調査は無料のため、発生しているかどうか調べてもらいたいといった時にも便利です。無料出張を行っているため、事務所が遠方で中々行かれないという方でも大丈夫です。

相談料や着手金は無料、任意整理の基本報酬は1件当たり2万円からとなっています。過払い基本報酬はゼロ円、過払い成功報酬は12.8%からの料金です。

積立金で費用の支払を楽にする

任意整理成立後の分割払いと事務所への費用支払が重なるときつくなります。そんな時には積立を上手に活用するというコツがあります。

事務所に任意整理を依頼すると取立がストップします。その間に積立を行っておき、その後に事務所への費用支払に回すのです。着手金の準備ができないという場合でも積立金によって先延ばしにする方法があるのです。

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