借金返済4つのコツ
借りすぎない
借金を無理なく返済するためのコツが「借りすぎない」ことです。そもそも借金の返済が行き詰まってしまうのは借金の額が高額で利息がかさんでしまうのが大きな原因であり、元本である借入金が少なければ少ないほど返済負担は軽くなります。少しでも返済を楽にしたいと思うなら、最初に借りる金額を少なくするのが一番確実で簡単な方法です。
「借金額を少なくおさえるなんて当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんが、このシンプルで当たり前のことができていないばかりに、債務整理をするまで追い詰められてしまう人は驚くほど多く見られます。
借金はいわばマイナスの資産なのですが、借入金を手にした途端、なぜか経済的にゆとりが生まれたように勘違いしてしまうのは多くの人に共通して見られる現象です。
大金を借り入れると気を引き締めて返済していかなければならないはずなのに、なぜかそのお金が自分のものであるかのように勘違いしてしまい、大切な借入金を浪費してしまう失敗をたくさんの人が繰り返しています。
お金を借りるなら必要最小限の金額のみ借り入れて借り過ぎに注意しましょう。とても簡単な事ですが、この基本さえ守っておけば債務整理するまでに追い詰められる危険性はグンと下がります。返済方法を工夫するのではなく、そもそもの返済負担を減らすために借りすぎないことが重要です。
返済金を優先して支出を考える
毎月の支出からゆとりがでたら返済に回そう。そのような考えではいつまでたっても返済が追いつくはずがありません。借金は返済までの期限が長くなればなるほど負担が大きくなります。
毎月の支出を考えるときには家賃や光熱費など固定費を引いた残りの金額でやりくりしますが、返済金は固定費として先に計算して、残りの金額で生活をやりくりするのが借金を確実に返すコツです。
余裕があったら繰り上げ返済に回すという考えは間違いではありません。しかし、そのように考えていてもちょっとした買い物などで細かい支出が積み重なれば、本来返済に回せたであろう余裕などあっという間に消え去ってしまいます。500円、1,000円といった小さなお金でも、積み重ねて返済に回すことができていれば返済計画にゆとりが生まれていたことでしょう。
意識のゆるみで返済が遅れるのを防ぐためにも、多少生活のゆとりが失われたとしても収入の中から返済に多めに回しておきましょう。返済金を優先して支出を考えるようにするだけで、最終的な負担額には大きな差が生まれて早期返済が実現します。
借金を一本化する
多重債務で苦しんでいる人は複数の借金を一本化して返済しやすく整理しましょう。借入先が複数あると、返済日の管理に手間がかかるうえに、今一体いくら借りているのか借金の総額が自分でも正確に把握できなくなってしまいます。
どれだけ借りているのかわからないようでは計画的な返済などできるはずもなく、いつの間にか膨らんだ借金で身動きがとれなくなり、債務整理まで追い込まれるのは確実です。
借金一本化専用のおまとめローンを利用すれば、複雑な多重債務を整理して返済計画が立てやすくなります。消費者金融からの借り入れなど利率の高い借金からの借り換えなら利息負担も軽減されるので、無理なく確実に返済できるでしょう。
繰り上げ返済を増やす
借金は返済期間が長くなるほど利息負担が重くなります。最終的な返済総額を減らすには早期返済が最も効果的なので、積極的に繰り上げ返済して短期間での完済をめざしましょう。
返済中でも万一の事態に備えて貯金をしておくのは、悪いことではありません。しかし、長期的に見れば貯金する余裕があるなら早期返済に回したほうが得をする計算になります。貯金がゼロというのはリスクが大きいので、完済するまでは貯金に回す額を半分程度に減らし、積極的に繰り上げ返済にまわしていきましょう。
返済に行き詰まったら早めに債務整理
破たんを避けるためにいろいろな返済のコツを紹介しましたが、努力しても返済に行き詰まってしまう可能性はあります。返済が追いつかないことが確実になったら、早めに専門家に債務整理の相談をしましょう。借金額が高額になる前なら任意整理での解決も可能ですが、借金を放置して高額に膨らんでしまうと自己破産しか選択肢がなくなります。