過払い請求の可能性があるのなら、まずは債務整理を検討すべき5つの理由!
近年増えてきたCM
過払い金に関するCMが近年増えています。
過払い請求をすることで今まで払いすぎていたお金が簡単に返ってくるため、司法書士事務所や弁護士事務所がこぞって宣伝をしています。
手続きが簡単
それほど難しい作業は必要なく、簡単に手続きをしていくだけで今まで払っていたお金の一部が戻ってきます。
過払い請求の可能性がある場合に債務整理を検討すべき理由としていくつか考えられます。
1.過払い金が債務整理に大いに役立つ
まず1つ目は過払い金が債務整理に大いに役立つためです。
元金の一部を圧縮できる
もし払いすぎていたお金を借金返済に充てるなら元金の一部を圧縮できます。
利息をつけて返済するにしても元金がメインとなるために利息分の支払いに大きな影響を与えます。
少しでも圧縮すれば将来的に支払う額は少なくて済みます。
また別の消費者金融から借金している場合、手元に過払い金が余ればそちらに回すこともできます。
過払い請求をすることで対象となる債務がなくなるだけでなく、別の借金も一部減らせることも十分にできます。
いくら返済されるかは、払い込んだ期間による。
そもそも過払い請求によっていくら返済されるのかですが、これは払い込んだ期間によります。
グレーゾーン金利の時は年29.2%を上限に設定しており、それに近いところで多くの消費者金融が貸し出しを行なっていました。
現在は元金に応じてパーセンテージが変わっており、約10%低くなっています。
1年間、前の金利で借金をしていたとしてもそこそこの過払い金が発生します。
ましてそれより長い期間にわたって返済していたのであれば、相当な過払い金が考えられます。
可能性が少しでもあれば債務整理を検討するのは当然と言えます。
2.過払い請求には時効がある
2つ目は過払い請求には時効があるという点です。
完済し終わってから10年がリミット
以前はいくつかの観点から時効が語られていましたが、裁判所の判例として完済し終わってから10年間がタイムリミットと設定されています。
時効になればせっかく戻ってくるチャンスがあったのにそれを無駄にしてしまいます。
仕方なく支払っていたお金が実は戻ってくるとわかれば、誰もがそれを取り戻そうとします。
もしかしたら自分もその対象かもしれないと感じた時点で司法書士事務所や弁護士事務所に相談に訪れることをおすすめします。
金利が引き下げられたのは2007年
金利が引き下げられたのは2007年であり、2007年までに何年間グレーゾーン金利の中でお金を借りてきたかが焦点です。
そして、いつ返済し終わったのかも気になる部分です。
過払い金に関するCMが増えてきたのはそろそろ時効を迎え出す頃であり、グレーゾーン金利にお金を借りた時期から10年以上経過するタイミングです。
グレーゾーン金利が撤廃されてからでも減額交渉などはできますが、過払い金がない分その幅も小さいです。
時効が存在することを強く認識しておかないと痛い目を見てしまいます。
3.早めに動けば完済タイミングが早くなる
3つ目は早めに動けばそれだけ借金完済のタイミングが早まる点です。
過払い金を元金返済に充てればあとは金融機関との交渉です。
元金返金に充てることができる
この交渉は専門家が行うため、過払い金を元金に充て残りはふつうに返済をしていくのかそれとも金利分は免除してもらうのかなどを決めていきます。
いずれにしても借金完済のタイミングは早まり、5年で完済するのであればそれまでの返済能力では無理だったものが自然に実現できるようになっていきます。
返済スピードは早くなる
過払い金がそこまでないにしても、債務整理をすることで返済スピードはいくらか早まります。
4.保証人に迷惑をかけない
4つ目は保証人に迷惑をかけない点です。
債務整理は、保証人に対する債務は残る。
自己破産や個人再生で債務整理を行うと、借金をした当人の借金は帳消しになっても保証人に対する債務は残ったままになってしまい、下手をすれば保証人が返済を余儀なくされる恐れがあります。
こうなると、本人は借金地獄から逃れられて再スタートが切れるものの保証人からすればこれから借金地獄になってしまいます。
過払い金があれば借金返済に充てられるため、返すべき借金はかなり圧縮されます。
保証人と連名で手続きしよう
この時は保証人と連名で手続きを行うことで債務を圧縮できます。
5.自己破産や個人再生を選ばず堂々とできる
ラストの5つ目は自己破産や個人再生を選ばなくて済む点です。
自己破産も個人再生も裁判所を通して手続きを行います。
自己破産であれば借金が帳消しになる分、財産を全て放棄しなければなりません。
個人再生でも家こそ手元に残りますが、利用するにはハードルがあり誰しも利用できるわけではないのがネックです。
周囲に知らされることがない
その点、過払い金を用いて返済できれば裁判所を通していないために官報の公告で氏名や住所を晒されずに済みます。
財産なども残した中で借金返済を継続できるため、周囲に知られることなく進めていけます。
うまく債務整理をすることで堂々と借金の完済ができ、後ろめたい気持ちもなく終わらせられます。
自己破産などをすると、借金から逃げた印象が本人だけでなく周りにも植え付けられます。
元々は返す必要のない自分のお金
過払い請求が認められれば、元々は返す必要のない自分のお金であり減額できたとしてもそれは堂々としたやり方です。
自分は借金を自力で返したと胸を張って言うためにも弁護士などにすぐ相談する必要があります。