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債務整理でどうなる?!借金返済を早く終わらせる4種類の方法

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債務整理って何?

債務整理とは

債務整理は、借金の返済中や完済した方が行う法的な手続きのことです。債務整理をすることによって毎月の支払額を減らすことができたり、知らず知らずのうちに払いすぎていた利息を返してもらえる場合もあるため、返済に悩む方が法律事務所に相談に訪れるのです。中には返済能力がないことを裁判所に認められ、支払いを全て免除してもらえるケースもあります。

債務整理の方法によっては自身で手続きする方もいますが、難しい場合もあるため、多くの方は手段やコツを知っている専門家の弁護士や司法書士に対応を依頼しています。

債務整理の方法は4種類

ひと言で借金と言っても、人によって額や返済能力には違いがあるものです。そういった一人一人の状況に合わせた債務整理ができるよう、4種類の方法が用意されています。自身に合った債務整理は何か、弁護士や司法書士など経験豊富でコツを熟知している専門家に相談して決めることが大切です。債務整理の方法は次の4つです。

  • 過払い金請求
  • 任意整理
  • 個人再生(民事再生)
  • 自己破産

4種類の債務整理について

過払い金請求

過払い金請求とは、払いすぎていた分の利息を取り戻す手続きのことです。自身で手続きすることも可能ですが、コツを知っている経験豊富な弁護士や司法書士に任せる方が良いでしょう。高い金利が設定されている方や長い間返済を続けている場合、すでに過払い金が発生していることがあります。

グレーゾーン金利で借金していた方は過払い金が発生している可能性が高いため、心当たりのある方は専門家に相談してみましょう。借金を完済している方も完済から10年以内なら手続きが可能です。

金利

金利とは、お金を借りた側が貸主に対して支払う手数料のようなもので、年率何%というような表示がされています。法律によって金利の上限が定められていて、貸主は上限を超える金利を請求してはいけないことになっています。

グレーゾーン金利

金利は金利制限法で定められた上限ですが、一方で刑事罰の対象にする金利の上限を定めた出資法という法律があります。2010年頃までは、金利を金利制限法の上限以上で出資法の上限以下に設定するグレーゾーン金利を設定する貸金業者がたくさんありました。

任意整理

任意整理は、毎月の支払いは可能な場合でも、長期間支払いを続けていても借金がなかなか減らずに困っているという方に適した債務整理だといえるでしょう。弁護士などの専門家にお願いして、今後発生するはずの利息の免除や月々の支払金額の減額について貸金業者と直接交渉してもらう債務整理の方法です。

個人再生(民事再生)

個人再生とは、返済能力や持っている財産に応じた額が借金から減額される代わりに、約3年で完済することが条件となる債務整理の方法です。一定の収入があり返済能力がありながらも、借金の額があまりに大きいため月々の返済や完済が困難という方に適しています。

再生計画案として返済の期間や方法についてまとめて提出するなど任意整理よりも手続きに手間と時間がかかりますが、自己所有の車や家を手放す必要がありません。

自己破産

自己破産とは、収入が全く無いか少なく、処分する財産もないため返済が不可能ということを裁判所に認めてもらう手続きのことです。すべての借金を返済しなくても良いことになる一方で、一部の職業制限があったり財産を処分しなければならないなど不都合な点もあります。

取り立てや差し押さえがなくなることが大切な場合は、弁護士などの専門家としっかり相談しながら手続きを進めることになります。

債務整理の特徴と注意点

過払い金請求の特徴と注意点

過払い金請求の特徴は、何といっても手続きの手軽さにあります。コツを熟知している弁護士や司法書士に依頼すれば、過払い金の有無はすぐに調べてもらえますし、貸金業者との交渉も短期間でしてもらえます。ただ、完済した翌日から10年以上絶つと過払い金請求はできません。完済したのがいつだったのかわからない方は弁護士や司法書士に早めに相談しましょう。

返済中の方も過払い金請求をすることは可能で、手続きをして過払い金が返還されれば、残りの返済に充てることができます。多額の過払い金が戻り、返済を済ませても現金が手元に残ったというケースも多いようです。

任意整理の特徴と注意点

裁判所を通さず弁護士などの専門家が直接貸金業者と交渉するため、お勤め先やご家族に知られることなく手続きができます。複数の貸金業者に借金がある場合は、一部の借金だけを任意整理することも可能なので、日常生活への影響はほとんどなく返済を続けることが可能になります。

完済してから約5年間は信用情報に載ります。その間は新たにカードを作ったりローンを組むことはできなくなりますので注意が必要です。

個人再生(民事再生)の特徴と注意点

家や車を処分する必要がないため仕事や生活への影響が少ないのが自己破産と異なる特徴です。任意整理と異なるのは、過払い金を充当して借金を減額させるより大幅な減額が可能ということです。減額の幅は所有している財産によって違いがありますが、約3年で完済するという計画が立てられるよう考慮されているため、順調に日常生活を送れるようになるでしょう。

ただ、減額されて残った借金は必ず返済しなければなりませんので、返済能力がある方でなければ個人再生の手続きはできません。収入が安定していて住宅ローン以外の借金が5千万円以下の方に向いている債務整理の方法と言えるでしょう。また、完済後5年から10年は信用情報に載りますので、その間は新たなローンを組むことができなくなります。

自己破産の特徴と注意点

自己破産は返済が不可能ということを裁判所に認めてもらう必要がありますので、手続きに時間がかかるうえ、国が発行している官報に名前や住所が載ってしまいます。また、職業に制限があったり5年から10年は信用情報に載りますので、その間は新たな借金をすることができません。

さらに借金の額と収入や財産を照合して判断されることになりますので、手続きをするには一定額以上の財産を処分して借金の返済に充てなければなりません。住宅や車など、20万円以上の財産が処分の対象となります。

ですが、自己破産をすればすべての借金がゼロになります。月々の支払いがなくなるだけでなく、給料や預金の差し押さえもされないため、自己破産をする前と比べれば穏やか日常になるのではないでしょうか。

また保証人になっていなければ家族に迷惑をかけることもないため、安心して手続きを進めることができます。難しい手続きになりますので、経験豊富でコツを熟知している弁護士に依頼して、しっかり相談しながら自己破産の手続きを行いましょう。

債務整理は専門家に相談しましょう

借金は毎月コツコツと返済していけばいずれ完済できるものですが、様々な理由で返済が不可能になる場合があります。思いがけず収入が途絶えてしまったり、突然大きな借金を抱えることになるなど借金の理由は人によって異なります。いざ債務整理をしたいと思っても恥ずかしさや弁護士費用などが弊害となってなかなか踏み出せない方も多いでしょう。

ですが、様々な債務整理の経験が豊富な専門家に相談すれば、手続きのコツも熟知していますので安心です。債務者の状況も把握してくれるため、弁護士や司法書士などの専門家に一日も早く相談することをおすすめします。

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