破産はイヤだ!そんなあなたにオススメできる債務整理とは?
近年は借金を抱える原因としてカードローンが多く挙げられるようになっています。
スマートフォンやパソコンを使って申し込みをするだけで数百万円という枠のカードローンを借りることができるようになっているため、つい必要以上の借金をして返済が滞り、また別の金融機関のカードローンを利用して返済するという自転車操業状態になってしまっているのです。
そうなると利息分がかさんで借金の総額が自分の返済能力を超えた金額になり返済できなくなるというプロセスです。
安易に自己破産に走らない
借金を返済することができないのであれば破産しなければならないと考える人は多いですが、いわゆる自己破産はデメリットが多くできれば回避したいはずです。
そんなときは、自己破産以外の債務整理を行って借金問題を解決するべきです。
債務整理とはその名の通り債務を整理するための手続きのことで、四種類の方法があります。
そのうちの一つが自己破産ですが、借金はすべて免除され返済の必要がなくなるというメリットはあるもののその事実が官報に掲載されたり保有している自動車や住居を売却して弁済に充てなければならないというデメリットが大きくほかの方法を選ぶことがオススメなのです。
自己破産以外の債務整理とは?
債務整理における四種類の方法のうち、そのほかの三種類は任意整理と特定調停、そして個人再生です。
このうち特定調停は調停委員の協力を得て簡易裁判所で借金の減額をはじめとする様々な交渉を行うものですが、過払い金の返還請求ができなかったり何度も簡易裁判所に足を運ばなければならないといったデメリットが多いためあまり利用されていません。
特定調停を選ぶことが最善の選択肢となることはほとんどないため、任意整理か個人再生を選ぶべきです。
任意整理の特徴を知ろう
任意整理は債権者との話し合いによって借金の返済金額や返済方法を交渉するものです。
裁判所を通さないため任意整理を行う事実が官報に掲載されることはなく、借金をしている本人と手続きを代行する弁護士事務所や司法書士事務所の担当者以外に知られることはありません。
具体的な返済金額や返済方法については債権者との話し合いになるものの、すべての借金について利息を支払う必要がなくなり、元本のみの返済をすることが認められるケースが一般的です。
返済の手間が少なくなる
また複数の債権者から借金をしている場合はそれぞれ個別に返済を行っているはずですが、債務整理を行うと手続きを代行する弁護士事務所や司法書士事務所に毎月の返済額を振り込むという返済の一本化ができるため手間が大幅に軽減されるのです。
返済期間は5年を最長として話し合いがもたれますが、債務者の収入を鑑みて検討されるため3年程度の期間で分割払いになることが多くなっています。
デメリットにも詳しくなろう
任意整理にはこういった多くのメリットがありますが、デメリットとしては任意整理を行った事実が信用情報機関に登録されるためクレジットカードの発行をはじめとするローンの利用ができなくなるほか、法的な拘束力がある手続きではないため債権者が任意整理に応じてくれないこともあります。
金融機関のカードローンであれば応じてくれることがほとんどですが、その他の借金の場合はあくまで相手の出方と手続きを代行する事務所の交渉力によるため信頼できる弁護士事務所や法律事務所を選ぶことが大切です。
債務整理は借金の元本は減らないため返済の見通しが立つ程度の収入がない場合は利用できません。
個人再生にも精通しよう
しかしもう一つの方法である個人再生は借金の返済額そのものを大きく減らすことができます。
個人再生は最低弁済基準額が設けられており、手続きを行うことで借金の金額に応じた割合に沿って返済しなければならない元本が減額されるのです。
借金の金額が100万円未満であれば全額を返済しなければなりませんが、100万円以上500万円以下であれば一律で100万円の返済で済み、501万円以上1500万円以下なら5分の1を返済すれば完済扱いになるのです。
たとえば1000万円の借金があれば200万円を返済することで借金がなくなるということです。
やはりデメリットはある
一方で、個人再生は裁判所を通す手続きであるためその事実が官報に掲載されることや信用情報機関に登録されるためクレジットカードの利用ができなくなること、さらには自動車や住宅のローンが残っている場合はそれらの資産を保有し続けることができないというデメリットがあります。
自己破産に比べれば生活し易い
それでもローンを支払い終えた自動車や住宅といった資産は維持することが許されているため借金の返済によって生活が維持できなくなるということがなく、自己破産と比べて有利になることが多い方法なのです。
借金が返済できなくなった場合は真っ先に自己破産を考えてしまいがちですが、そのほかにも借金を整理するための様々な方法があります。
弁護士事務所や司法書士事務所を訪ねて自分に合う債務整理の方法を相談することによって自身の借金問題を解決に向かわせることが可能になるのです。