夫の借金は親に言うべき?夫婦で解決できる方法はないのか
返済能力を超えて、夫が借金を重ねてしまった場合は解決策に苦しむことでしょう。
「親に言う」のも手段のひとつではありますが、デメリットも少なくありません。
最悪の場合、親子の縁を切られることもありえます。
可能なら、夫婦だけで借金をなんとかしたいところです。
この記事では、夫の借金を解決するためにできることについて解説していきます。
親に夫の借金を言うことで考えられるメリット
夫の借金がふくれあがった場合、親に援助を求める人もいます。
上手くいけば、親から返済を援助してもらえて返済が楽になるでしょう。
親が老後のために貯蓄していたお金があるなら、返済にあててくれる可能性もあります。
親が事業をやっているなどして経済的に余裕があるときは特に、相談してみるのもひとつの方法です。
金銭以外でも、サポートをしてくれるケースはありえます。
たとえば、「家事や育児を手伝ってくれる」「実家に住まわせてくれる」など気づかいをしてもらえたなら、夫婦の生活はかなり楽になります。
家事や育児に割かれていた時間を仕事にまわせますし、生活費もかからなくなって借金返済に集中することも現実的です。
夫の借金を親に言うのはデメリットもともなう
すべての親が夫の借金に対して協力的になってくれるとは限りません。
むしろ、態度を硬化させてくる親もたくさんいます。
そんな場合、親に言うのは得策といえなくなるでしょう。
たとえば、「そんな夫とは縁を切りなさい」と夫婦関係に干渉してくる親もいます。
それどころか、「親は一切関係ない」として、実の子供にすら冷たくあたってくる親も珍しくないのです。
親に言うことで子供の心にも大きなしこりが残ります。
親が貯蓄を返済にあててくれたとしても、罪悪感を覚えてしまうのは避けられません。
親の平穏な老後が、子供によって脅かされるからです。
可能な限り、親には頼らないまま借金を解決したいと考えている夫婦も多いでしょう。
債務整理は親にバレないまま進められるのか
借金の解決方法としては「債務整理」が有名です。
債務整理には4種類あり、まず「任意整理」では債権者と交渉して利息をカットしてもらいます。
「特定調停」は簡易裁判所に仲裁してもらい、借金を減額する方法です。
より大きな借金を減額する手段には「個人再生」がありますし、返済能力が皆無なら最後の手段として「自己破産」が残されています。
これら債務整理の手続きは弁護士や司法書士に依頼することでスムーズに行えます。
法律事務所は依頼人のプライバシーを守る義務があるため、夫婦以外に手続きの連絡がいく事態は起こりません。
実の親であっても借金を隠したまま、債務整理を終らせることも可能なのです。
要望がある人は、法律事務所に依頼する際、秘密を守ってほしい旨を伝えましょう。
「自力で返す」のは正しい選択か
「親に言うのは気が引ける、債務整理を行うと法律事務所に報酬を払わなくてはいけない」と思う人は、あくまでも自力で借金を返済しようとしがちです。
しかし、返済が長引けば長引くほど利子もふくらむため、よほど大きな収入が期待できるのでなければ、賢明な選択とはいえません。
また、「過払い金」が発生している可能性もあります。
2010年6月以前から長期的に返済している借金には、現行の法律に見合わない金利が設定されていることが多いからです。
ただし、過払い金の計算は複雑なので、一般人ではなかなか気づけません。
過払い金をきちんと請求して返済を楽にするためには法律事務所の協力をあおぐのが望ましいでしょう。
夫の借金を親に言う前にできることもある
ふくらんでしまった夫の借金を、親に言うことで助けてもらうのは「方法のひとつ」にすぎません。
そのほかにも夫婦でできる解決策はいくつかあります。
法律事務所に依頼して債務整理を行うのも、メリットの大きい解決策です。
まずは無料相談などを利用して法律事務所とコンタクトをとり、債務整理が可能かどうかを確認してみましょう。