夫が借金の穴埋めに職場で横領しそう!妻にできることは?
借金を抱えている人は、その返済につねに頭を悩ませることになります。
ただストレスを感じているだけならともかく、思い余って横領などに手を出す人も残念ながら存在するものです。
そういった反社会的な行動に出てしまうと、本人も家族もよけいに困ることになります。
家族としてそのような気配を感じたら、どのようにサポートしてあげれば良いのでしょうか。
借金で心が弱っている場合、きちんと話を聞く
ふだんは真面目で誠実な人であっても、経済的に追い詰められているときは心理的にも余裕がなく、悪いことに手を出してしまう可能性があります。
夫に借金があり、何かの拍子に「職場のお金で穴埋め」といったことをほのめかした場合、冗談だと流したりせずにきちんと話を聞きましょう。
冗談で済めば良いのですが、本当に横領等を実行してしまえば、家族ともども大変なことになってしまいます。
問い詰めることはせず、穏やかに話を聞いたうえで借金の状況を確認してみましょう。
月々の返済額や残債の状態などは、たとえ妻であっても正確にはなかなか知らないものです。
まずは夫の借金がどのくらいで、今の収入に対してどの程度困っているのかを把握することが重要になってきます。
その結果、返済も余裕で完済までの見通しが立っていたなら安心ですし、利息の返済にも困っているなら、すぐに対策を講じなくてはなりません。
「妻に借金のことを話すのは、男のプライドが邪魔して難しい」という夫も多いため、極力気を使って聞きだしましょう。
最優先は、横領等をさせないこと
夫が横領などをほのめかしたときは、まず借金の状況を優しく聞きだします。
そして残債や収支が深刻な状態であるとわかったら、妻として最優先で行うのは「何としても犯罪行為は思いとどまらせる」ということです。
短期的にはうまくいっても、必ず発覚すること(もちろん発覚の有無以前に犯罪はいけませんが)、犯罪者となれば家族や友人がどんな思いをするかといったことを訴え、強めにクギを差しておかなければいけません。
先述のように、思いつめた人間は倫理観も弱っていますので「うちの夫に限ってありえない」とも言い切れないのです。
妻が言って聞かないようなら、実際に刑事事件なども担当する法律のプロ、つまり弁護士に相談して説得に当たってもらうのも手段の一つでしょう。
それに、どのみち原因である借金を整理するには法律事務所に依頼することになります。
その前段階として、夫に不法行為をやめさせるために弁護士にきつく言い聞かせてもらう、というのは有効な手段です。
相談が無料のところもありますので、話を聞いてみると良いでしょう。
借金を整理して原因を取り除く
不法な行為を思いとどまらせたら、次はその原因である経済問題、つまり借金をどうにかする方法を考えましょう。
もちろん多額な借金をすぐに返すというのは簡単ではありません。
しかし、借金に苦しむ人のほとんどは法外な利息を払わされていたり、救済措置があることを知らないだけなのです。
専門家に頼ることで、借金を減らしたりチャラにしたりという可能性も出てきます。
過払い金があればお金が返ってきますし、そうでなくても弁護士が交渉すれば残債を減らしてもらえたり、現実的に返済できる計画を立てることも可能でしょう。
返済の見通しが立てば、すぐには返せなくても無茶なことは考えないものです。
まずは法律事務所などに相談に行き、現実的なアドバイスをしてもらうのが最善の対策と言えます。
どんどん専門家に頼ろう
経済的な問題は多くの家庭が抱えているもので、決して恥ずかしいことではありません。
悪質な金融業者はよく法律を知って悪用し、借り入れをした人間から不当に利益を吸い上げている場合もあります。
そんな相手に対して素人では太刀打ちできないので、弁護士など専門家にどんどん頼っていきましょう。
過払い金などがあれば、弁護士費用をかけてもトータルでプラスになるケースもあります。
無料相談をしてみるのがおすすめです。