債務整理の相談は、上限金利を超えていなければ意味がない?
債務整理の相談は上限金利を超えていなくてもOKであり、キャッシングを法定金利より低い10.0%で借りているような状態でも問題ありません。
上限金利の基礎知識
現在の上限金利は20.0%となっていますが、大抵は18.0%以内で借入しているはずです。
利息制限法による利率は借入額によって決定してくるもので、20.0%が適用されるのは10万円未満の借入に限られます。
一般的にキャッシングを利用するときは10万円100万円未満の範囲になることが多く、この金額だと18.0%まで認められています。
100万円超になると15.0%までとなるので、110万円を18.0%で借りるようなことは現在はありえません。
ただし複数社から借入している場合においては、各社の利率が18.0%になっていることはあります。
グレーゾーンとは?
グレーゾーンとは利息制限法を超えており、かつ29.2%以下の利率を指しています。
29.2%を超えると出資法で違法となるので、昔から健全な貸金業者では設定しない金利です。
現在は貸金業法改正によってグレーゾーンでの貸出もないので、昔よりお得にローンを利用できるわけです。
ただし借入総額が増えると利息も大きくなり、返済できなくなる方はいるので注意しましょう。
低金利のローンでも返済が厳しくなるという実情
どんなに低金利のローンでも借りすぎると返済が厳しくなり、それは低利率の住宅ローンをイメージするとよくわかります。
債務整理の相談をする方は住宅ローンやオートローンの利用者が多いと思われていますが、意外にもキャッシングで返済不能になった方が多いです。
現在のキャッシングは総量規制による貸付規定がありますが、対象となるのはノンバンクのみで銀行キャッシングは対象外となります。
過去にグレーゾーンで借りていたなら過払い金請求ができる場合もあるので、早めに弁護士に相談しておきましょう。
過払い金が発生している可能性アリ
現在はグレーゾーン金利での貸付は違法ですが、当時はグレーの金利として黙認されていました。
過去までさかのぼって回収することができるので、早めに相談して過払い金が発生しているか確かめてもらいましょう。
20.0%を超える金利で借りていた場合はグレーゾーン融資を受けていた証拠ですから、時効になっていない以上は回収することができます。
なぜ、少しでも早く相談すべきなのか?
弁護士に早く相談するべき理由は、最終取引から10年経過すると過払い金が時効になるためです。
そうなる前に回収する必要があるので、相談するタイミングを遅らせてはいけません。
グレーゾーンで借入していなくても、借金返済ができないときは弁護士に相談しましょう。
上限金利を超えていなければ相談しても意味なしと考える方もいますが、相談するタイミングは自分が困っているときです。
現状において毎月の返済が大変だったり、完済する見通しがなかったりする場合は迷わず相談してください。
借金に困っているときは精神的にも辛いですし、放置しておくと精神疾患になってしまう場合もあります。
うつ病の原因としては経済的理由も多く、これらはお金の悩みがなければ発生しないものです。
借金返済に困っているなら現状から逃げることなく、まずは弁護士に相談してみましょう。
弁護士へ債務整理の相談をするには、お金がかかるもの?
債務整理の相談は原則として無料のところが多く、有料でも30分で5000円くらいです。
低金利の銀行キャッシングでも相談する価値はあるので、借入金利に関係なく返済に困ったら相談してください。
どこへ相談すべきなのか分からない場合は、当サイトのオススメ弁護士事務所を参考にしてください。
30分程度の相談により具体的な解決策が提示されるので、あとは債務整理をするか自分で決めるだけです。
実際に依頼する場合は有料となりますが、費用は分割対応してくれることが多いので手持ち金がなくても手続きはできます。
借金の相談をしにくる人は経済的に相当に逼迫しており、弁護士もそれは理解してくれます。
例えば任意整理の費用12万円を一括で支払いできないときは、毎月1万円ずつの分割にしてくれる事務所もあるのです。
任意整理の相談にこられる方の多くは100万円超の借入をしており、利息だけで数十万円も支払ってきた方が少なくありません。
今後も膨大な利息を支払うことを考えれば、弁護士費用はリーズナブルなものでしょう。
弁護士に相談する時期は早いほどよいので、今すぐに決めてしまうのがおすすめです。
先延ばしは絶対NG!
もう1ヶ月様子を見ようなどと先延ばしする方がいますが、経済状況が現状維持の限りは返済金は出てきません。
収入がアップしたり別のローンを完済できたりするなら別ですが、そうでなければすぐに相談をしましょう。
ローンは延滞することで遅延損害金が発生してしまうので、放置するほど支払うべき金額が大きくなってきます。
これは任意整理や個人再生をした場合も同様であり、借金が膨らんでしまうと整理後の返済金が大きくなります。
自己破産をすれば債務の金額にかかわらず借金はゼロになりますが、この方法は最後の手段としましょう。
債務整理の中で任意整理だけは、特定の債権者に絞って整理することができます。
保証人・担保ありのローンは整理したくない方は、任意整理が選択肢となるでしょう。