債務整理って、利息分はどの程度カットしてもらえるの?
自己破産は全額カット
債務整理をすれば利息は全額カットされると考えてよいです。
自己破産をすれば借金そのものがゼロになり、これは元金と利息を含めたものです。
任意整理と個人再生の場合は元金はゼロにはなりませんが、将来発生するであろう利息はすべてゼロになります。
つまり元金の返済だけをしていけばいいので、今後の返済はぐっと楽になるわけです。
任意整理と個人再生
任意整理は元金がそのまま残りますが、個人再生は元金が80%くらいもカットされます。
そのため任意整理で解決できない借金は個人再生を検討し、それでも難しい場合は自己破産という流れになります。
いかに利息を減らせられるのかがポイント
適切な方法は人によって違う
債務整理は返済可能レベルまで借金を減額するものですから、その人によって適切な方法は変わってきます。
ローン全般に言えることですが、返済が厳しくなってしまう理由のほとんどは利息にあるわけです。
金利がゼロならば毎月の返済をした分だけ元金が減っていくでしょう。
毎月返済をしてもほとんど元金が減らない状態にあり、返済額を増やすことも厳しいなら債務整理を検討する必要があります。
キャッシングを完済するためのベストな期間とは?
キャッシングなら3年以内に完済するのがベストであり、これは利息を増やしすぎないためです。
完済までに何十年もかかるようであれば、どうにか返済を続けられる状況であっても債務整理を検討する必要があるでしょう。
過払い金が発生しているケース
グレーゾーンで借りていたなら過払い金が発生しているので、時効を過ぎていなければ回収できます。
過払い金回収は当然の権利であり、これは借金ではないので安心して行ってください。
過払い金を回収して借金を相殺する行為は債務整理にはならず、ブラックリストに載ることもありません。
昔は過払い金請求をするとブラックになりましたが、現在は法改正されているので心配はいりません。
少しでも早く弁護士に借金相談をすぐことがポイント
過払い金の発生は弁護士に借金相談をしたときに気づくケースが多く、過払い金回収だけで借金がゼロになった方もいます。
グレーゾーン時代に複数の消費者金融から借入していた方は、100万円を超える過払いが発生していることが多いです。
これらは払いすぎた利息であり、借金には該当しないので安心して弁護士に任せられます。
ただし任意整理などと並行して進める場合においては、ブラックリストに登録されるので注意してください。
ブラックになるかどうかを決めるのは、過払い金請求のみで解決できるか否かであり、それは弁護士に判断を委ねたいところ。
そして、グレーゾーン金利での利用履歴を確かめるには、過去の利用明細を見るのが一番です。
20.0%よりも高金利で借りていた場合は、グレーゾーン金利で借りていた証拠となります。
キャッシングの整理で最も選ばれている解決法は?
キャッシングの整理で最も選ばれている解決法は任意整理で、元金のみを3年間かけて返済していく方法です。
例えば元金が90万円なら1年間に30万円ずつ返済していきます。
実質的にローンの金利がゼロ%になるので、返済した分だけ借金が減っていきます。
任意整理は着手金が3~5万円程度と安く抑えられていますし、債権者を選択して整理できるメリットもあるのです。
例えば3社から借入をしており、うち1社だけ任意整理をするという方法もOKです。
一部のローンを除外したい場合は?
あと少しで完済できるローン、保証人付きのローンなどは除外したいと考える方は多いでしょう。
こうした方にとって最適なのが任意整理であり、債権者と同意しやすいメリットもあります。
借入した金額はすべて返済するので、債権者としてはデメリットが小さいわけです。
任意整理でも返済が難しい場合は?
任意整理をしても返済が厳しい場合は、個人再生や自己破産を選ぶことになるでしょう。
自己破産は家を失うことになるので、マイホームを守りたい方は個人再生も検討してください。
個人再生をすると借金が80%程度もカットされるので、返済がぐっと楽になるでしょう。
500万円の借金が100万円まで圧縮されると考えれば、どれほど減額効果が高いかわかります。
減額後の借金は原則として3年返済をする必要がありますが、厳しい場合は5年まで延長してくれることもあります。
ただし債権者が同意してくれるとは限らないので、最初から3年返済を覚悟しておくのが無難でしょう。
借金整理後の延滞は絶対に避ける必要があり、2回以上延滞すると一括請求されることになります。
こうなると再び債務整理をする必要があるので、最初から適切な方法で整理することが大切です。
自己破産はすべての債務がなくなる方法ですが、自己破産の成功率は100%ではありません。
免責不可事由に該当する場合は稀に免責がおりない可能性があり、この場合は借金がそのまま残ることになります。
ギャンブルで作った借金でも大丈夫?
ギャンブルで作った借金は免責がおりない可能性があるので、この場合は個人再生や任意整理で解決することになるでしょう。
ただ最近の傾向を見るとギャンブルの借金においても免責がおりるケースが増えてきています。
無職の状態にあるなら現状では借金返済を続けられないので、少額の債務でも自己破産が必要になる可能性はあります。
具体的な方法は弁護士との無料相談で決めていくので、弁護士にはありのままの経済状況・返済能力を伝えるようにしてください。