夫が借金を内緒にしていた!親に報告するべき?
残念ながら「夫が妻に内緒で借金をしていた」というケースはよくあることです。
借金が少額なら問題ないかもしれませんが、思ったよりも高額の借金を抱えていた場合にはお互いの親に相談するべきか悩むケースもあるでしょう。
そこで、この記事では夫が隠していた借金を把握したときに、妻がとるべきただしい行動について紹介します。
まずは借金の金額を正しく把握すること
最初に行うべきなのは、夫が抱えている借金の金額を正確に把握することです。
この作業は簡単そうに感じるかもしれませんが、実際にやってみると意外と難しいケースが多いです。
そもそも、夫が借金を内緒にしていたのは「借金をしている」という事実に後ろめたさがあったからでしょう。
人間は悪い事実があると、他人に対してその事実を隠したり、小さく見せたりしようとします。
それは家族である妻に対しても同様です。
そのため、最初のうちは50万円だと言っていたのに、よく調べると300万円だったというケースもよくあります。
「夫を信頼しているから疑いたくない」という気持ちはわからなくはないですが、「信じているからこそ確かめる」という考え方も重要です。
借金の総額を調べるためにはいろいろな方法がありますが、個人信用情報機関へ問い合わせるのが簡単です。
信用情報機関は「JICC」「CIC」「KSC」の3つしかありませんので、それほど手間をかけることなく確かな情報が得られます。
問い合わせは本人しかできませんが、目の前で夫に問い合わせてもらうとよいでしょう。
両親にも知らせるべき?
夫の借金のことを親に知らせると、親同士でもめ事が起こるのではないかと心配する人も多いです。
確かにお互いの両親の性格によっては、しばらくの間ぎくしゃくする関係になるかもしれません。
しかし、借金の金額にもよりますが基本的には両親へ相談していたほうが無難です。
借金をしていた事実を家族である妻に対して内緒にしていたぐらいですから、自分の親に対しても知らせていない可能性が大いにあります。
義理の親にあたるのでどうしても話しにくいという場合には、自分の親から相手の両親へ報告してもらいましょう。
相手の両親に知らせることで、借金をしている現実から夫を逃がさない効果が期待できます。
借金について妻だけが知っている場合だと、性格によっては「なんとかごまかせる」と思って本格的に返済を行わない夫もいます。
しかし、より多くの人を仲間にしておくことで、言い訳が通りにくくなるのです。
また、借金が問題となって離婚するという残念なケースも少なくありません。
そのようなことになったときのためにも、あらかじめ借金について相談しておくほうが後々楽になるでしょう。
妻にも支払い義務はあるの?借金を返すときの注意点は?
夫が妻に内緒で借金をしていた場合、基本的に妻に返済義務は発生しません。
夫がした借金に対して返済義務が発生するのは、保証人などになっている場合だけです。
ただし、借金をしていた理由が「食費や公共料金の支払い」などのような生活に関係しているものである場合、妻にも支払い義務が発生するケースがあります。
そのため、借金をしていた金額を把握するときに、どのような理由で借り入れをしていたかよく確認しておく必要もあります。
一方、「飲み代やギャンブルに使った」というような個人的な理由によって借金をしていた場合、妻に返済義務はありません。
返済を始めるときに注意しておくべきなのは「妻が借金の肩代わりをしないほうがよい」ということです。
借金をする人は性格的に自分に甘い人が多いので、肩代わりしてしまうと借金癖が治らないことが多いです。
借金の金額や返済期限、利息などの問題にもよりますが、基本的には自らの力で返済させる努力をして、借金癖が治るようにしむけたほうがよいでしょう。
夫が借金をしていたときは相手の親にも報告しておくべき!
夫が借金をしていたときは最初に「正確な金額を把握」し、次に「お互いの親へ報告」しましょう。
夫の借金をした理由が個人的なものである場合、基本的には妻に返済義務はありませんので、できるだけ夫本人の努力によって返済させるとよいです。
ただし、借金問題はケースバイケースであることも多いです。
迷うことがあれば、当サイトで紹介している弁護士へ無料相談してみてはいかがでしょうか。