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借金はなくなるがペナルティーが?債務整理とブラックリストの関係

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債務整理で借金を減らすときは、ペナルティにご用心

債務整理に良いイメージのない人もいるかと思いますが、借金を返しきれない場合は、債務整理をするしかありません。債務整理をせずに自転車操業を続けても完済からは遠のきますし、滞納し続ければ一括請求されて、返済どころか財産を差し押さえられてしまいます。

つまり、債務整理は債務者に降りかかる最悪の事態から助かるためのセーフティネットといえます。債務整理には任意整理、個人再生、自己破産という3つの手段があります。

まず、任意整理は借金の利息を減らすための手段です。いわゆるグレーゾーン金利によって違法に支払わされていた利息を元本と相殺するほか、将来の利息をカットできます。借金の法定利率は10~18%なので、利息をカットするだけで支払総額は大きく減ります。任意整理によって決められる支払計画は3年までが基本となります。

次に、個人再生は借金の元本を減らすための手段です。個人再生をするためには裁判所に再生計画を提出します。再生計画に債権者の過半数が合意すればより元本を大きくカットできる小規模個人再生を、合意が得られなくても給与所得者再生を選べます。個人再生と任意整理は減った借金を返さなくてはいけないため、安定した収入が条件になります。

そして、自己破産は借金をなくすための手段です。こちらは、どう頑張っても借金を返済できないことを証明すれば認められます。ただし、できる限りの返済をするために、必要最低限の財産を除いて差し押さえられてしまいます。

このように債務整理は借金をなくすことはできますが、様々な条件やペナルティが存在するのです。

ペナルティの一つに、ブラックリストへの掲載があります。これは、金融業者が債務者への融資を決めるときに参照する信用情報に、債務整理の記録が載ってしまうことです。

よって、債務整理した後に融資の申し込みをすると「この人は借金を払えなかったんだ」ということが分かってしまい、融資を断られます。消費者金融等だけではなく、自動車や住宅のローンや携帯電話の契約もできなくなるため、かなりのデメリットです。

ただ、ブラックリストには期限があるため、一生ペナルティを負うわけではありません。掲載期間は、任意整理の場合が3年、個人再生の場合が5~7年、自己破産の場合が7年~10年です。年数に開きがあるのは信用情報機関が3つあるからです。

借金返済のコツを知れば債務整理の前に解決できるかも

債務整理をする前に、ブラックリストへの掲載によるデメリットを考えなくてはいけません。また、信用情報には時効があっても、債務整理をした金融会社は自社独自のブラックリストを保存しています。つまり、債務整理後はその会社から再び借金することはまず不可能になる、というわけです。

一番良いのは、債務整理しなくても済む方法です。また、仮に債務整理が必要になったとしても、ペナルティの軽い方法であれば、その後の生活も少しだけ楽になるでしょう。そこで、借金を賢く返済するコツを紹介いたします。

借金をしながら貯金をする

借金返済がうまくいかない人は、返しても返しても浪費や急な出費を繰り返しています。そのため、借金を返しているときはお金に余裕を感じられません。通帳の残高もあまり多くないはずです。

そのため、その月の返済をする→返済に回さなくて良いお金を使ってしまう→急な出費に対応できない→また借りてしまう…、という悪循環に陥ります。借金を返すときは返済しながら貯金をすることをおすすめします。

まずいと思ったら相談する

人の心は弱いもので、頭では理解していても、適切な返済計画を実行するのは難しいと思います。そんな時は恥を忍んで、人に相談することがおすすめです。できれば借金問題に慣れている弁護士やファイナンシャルプランナーの方に、お金の使い方や収入の妥当性を診断してもらいましょう。

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