夫が隠していた借金を発見!対処法を知っておこう
クレジットカードの請求書などから、夫が隠していた借金を発見するというケースも珍しくありません。
こんなとき、妻としてどう対処すればよいのでしょうか。
「借金なんて許せない、離婚よ!」となりがちですが、感情に流されて離婚すると後悔してしまう可能性もあります。
夫の借金が発覚した場合の対処法を知り、冷静に行動していきましょう。
離婚は待って!まずは借金の理由を確認
夫が自分に相談もなく借金をしていたなんて知ってしまったら、強い怒りを感じてしまいますよね。
怒りどころか、夫のことを信用できなくなって離婚を考えてしまう人もいるでしょう。
しかし、それをすぐに実行に移すのは危険です。
離婚すれば生活環境がガラリと変わりますし、経済的にも自立しなければなりません。
子どもがいれば、小さな心にショックを与えてしまうおそれもあります。
借金をしていることもあり、夫が十分な慰謝料や養育費を支払えるという保証もありません。
このようにさまざまなリスクがあるため、離婚を決意する前に冷静に状況を振り返ってみることが大切なのです。
そこで、まずチェックしたいのが「借金の理由」です。
住宅ローンや教育費のため、事業資金にするため、給料カットされたのを補うためなど、やむを得ない事情で借金をしたケースもあります。
この場合は、たとえ隠れて借金していたとしても100%悪いとは言い切れないですよね。
「相談してくれればよかったのに」と妻の怒りが収まり、二人で協力して乗り越えようという意識になる可能性もあります。
しかし、ギャンブルにのめり込んだ、不倫相手とのデート代にした、趣味に費やしたなどが理由だと、話は別です。
一気に夫の責任は重くなり、離婚を言い渡されても仕方ありません。
離婚が適切かを判断するためにも、まずはきちんと話し合って借金の理由を正しく把握しましょう。
債務整理で何とかなる可能性も
隠していた借金が発覚したとしても、借金した理由や夫婦関係などによっては離婚をしないケースもあります。
夫の借金はあくまでも夫に返済義務があり、妻や子どもの財産から返済する必要はありません。
夫に返済を頑張ってもらって、自分たちは普段の生活を続けるということもできるのです。
ただ、一緒に暮らしている以上、借金とまったく無関係ではいられませんよね。
返済のために節約しなければなりませんし、借金のストレスから家庭の雰囲気が悪くなってしまうかもしれません。
これを解決するには、「債務整理」を検討してみましょう。
債務整理とは、その名の通り借金を整理して減額する手続きのことです。
債務整理の内容によって減額できる金額は異なりますが、うまくいけば借金を大幅に減らして生活を楽にできる可能性もあります。
債務整理後に得た給与などの収入も、債権者に取られることなく全額自分たちで受け取れます。
つまり、夫が再び隠れて借金をしない限り、債務整理をすればほぼ普段通りの生活に戻れる可能性があるのです。
「借金には困っているが離婚はしなくてもよい」という場合は、債務整理を考えてみましょう。
専門の弁護士を頼ろう
債務整理は、素人が自分だけで行うのは難しい手続きです。
法律の知識が必要になるのはもちろん、さまざまな必要書類の準備もしなければなりません。
また、債務整理は債権者と直接話し合って借金の減額に合意してもらう必要があるのですが、本人が出向いても門前払いされる可能性が高いです。
さらに、債務整理には複数の種類があるため、自分たちにどの手続きがふさわしいかを判断するのも難しいでしょう。
このような理由から、債務整理をしたい場合は専門家である弁護士に相談するのが効果的といえます。
弁護士なら、債務整理に必要な高い専門知識を備えているため、スムーズに必要書類の準備や手続きを進めることができます。
国家資格を持つ弁護士が出向けば、債権者もきちんと対応せざるを得ません。
門前払いされる心配もなく交渉の場を持つことができるため、借金を減額できる可能性がぐっと高まります。
ただし、借金をいくら減額できるかは弁護士の手腕次第です。
うまく交渉し、債権者を納得させられれば大幅な減額も夢ではありません。
逆に、交渉下手な弁護士ではあまり減額させられないおそれもあります。
債務整理に豊富な実績を持つ、評判の良い弁護士を探すようにしましょう。
離婚は最後の手段!まずは夫婦の話し合いと専門家への相談を
妻にとって、夫が隠れて借金していたというのは大きなショックです。
しかし、夫の話を聞いてみたら、離婚するほど悪質ではない可能性もあります。
まずは夫婦でしっかりと話し合い、借金の理由や今後どうするつもりかを明確にしましょう。
協力して借金を返済するつもりなら、債務整理を検討するのが効果的です。
債務整理に強い弁護士を見つけ、相談してみましょう。